畳の縁(たたみのへり)
- Posted by さんき
(倫理研究所 職場の教養2より抜粋)
和室を歩く時、「畳の縁や敷居を踏まないように」と教えられたことはありませんか。
なぜ踏んではいけないのか、いくつかの理由を紹介しましょう。
畳の縁は、その家の格式を示し、家紋を入れることもあります。
それを踏むことは、ご先祖さまや家人の顔を踏むことにつながり、
失礼なことになります。
また、忍びの者が床下にしのびこみ、畳の隙間から刀や槍で刺す、
という時代がありました。
隙間から漏れる光で、自分の居場所を知られることを避ける風習が、
和室のマナーとして現在に残っています。
さらには、敷居を踏むと磨り減り、畳の縁も踏めば傷んでしまいます。
家を大切にする気持ちの表われとして、敷居や縁と踏まないようにと言われています。
こうした由来には、諸説ありますが、踏んではいけない理由を知ると、
自然と敷居や縁を避けることができるでしょう。
幼い頃、祖父母から聞いたような、迷信のように思える事柄にも、
相手を思いやる気持ちや物への心遣いが息づいているものです。
長崎県雲仙市国見町土黒甲83-2
保険クリニック雲仙国見店 (有限会社 さんき)