春うらら
- Posted by さんき
「春の うららの 隅田川」という歌い出しで始まる「花」は、
誰もが耳にしたことのある歌でしょう。
これは、滝廉太郎作曲、武島羽衣作詞の唱歌です。
「春うらら」とは、「空が晴れて、日が柔らかく、静かで穏やかな様子」を
意味しており、日本の春の雰囲気を実によく表した言葉です。
他にも、春に関係する風情ある言葉として「春爛漫」「春風駘蕩」などがあります。
厳しい冬が明けて芽吹く草花のように、いずれも私たちに、明るくのどかな
イメージをもたらしてくれる言葉です。
一方で、海外の人は、日本人が、冬から春へ、春から夏へとうつろう四季への
感慨を深く持っていることに対して、不思議に思うことがあるようです。
四季がはっきりとした自然環境の中で、先人たちは、季節から感じられる風情や
趣を大切にしようとする心を育んできました。
美しい日本の言葉と共に、自らの心もまた、春のように柔らかで穏やかに
ありたいものです。
長崎県雲仙市国見町土黒甲83-2
保険クリニック雲仙国見店(有限会社 さんき)