“改めて脳卒中とは”
- Posted by さんき
来年には還暦を迎える私ですが近頃、三大疾病(がん・脳血管疾患・心疾患)に罹患した知人・友人の話を聞くことが増えてきたと感じます。今回はその中で脳血管疾患について改めてご紹介いたします。
今更ではありますが、復習と思ってお付き合いください。
脳血管疾患とは、脳動脈に異常が起きることが原因でおこる病気の総称です。脳血管疾患にはいろいろな種類がありますが、最もよく知られているのが脳卒中です。脳卒中は、脳の血管が狭窄(きょうさく)・閉塞することにより生じる脳梗塞や一過性脳虚血性発作(TIA)などの虚血性脳卒中と、脳の血管が破れて生じる脳内出血やクモ膜下出血などの出血性脳卒中に分けられます。脳卒中については、症状の激しい時期に治療を適切に行うことによって、治療後の日常生活に大きな改善を図ることができるので、発症後速やかに適切な医療機関のある救急医療機関で治療を受けることが重要となります。
〇脳卒中の兆候は以下のような症状が突然起こった際には脳卒中の恐れがあるので、速やかに119番を呼ぶようにしましょう。
□片方の手足がしびれる
□片方の手足に力が入らない
□これまでに経験したことのない、突然の激しい頭痛
□フラフラしてまっすぐ歩けない
□物が二重に見える
□視野の半分が欠ける
□言葉が出てこない、理解できない
□ろれつが回らない
〇脳卒中を予防するためには
■高血圧の人 高血圧が続くと常に血管に大きな圧力がかかり、血管壁が傷つき動脈硬化から脳梗塞をひきおこすことがあります。また、血管に動脈瘤を作り出し、脳出血やクモ膜下出血を引き起こすこともあります。 生活改善のポイントとして、肥満であればダイエットする。塩分を減らす。禁煙をする、お酒をほどほどにする、運動を心がけるなどがあります。
■不整脈の人 心原性脳塞栓症(脳梗塞の一型)の最大の原因は、心房細動という不整脈です。通常心房細動は、高血圧・冠動脈の動脈硬化、心筋症によって起こりやすくなりますが、健康な人でもタバコを吸いすぎたり、お酒やコーヒーを飲みすぎたり、疲労したときなどに発作がおきることもあるので、注意が必要です。脳梗塞の予防にはワルファリンという抗凝固薬が必要です。
■糖尿病の人 高血糖状態が続くと動脈硬化が促進され、脳内の細い血管まで動脈硬化が進み、脳梗塞を起こしやすくなります。血糖値を下げるには、食事と運動がポイントです。減塩・減脂肪・エネルギーコントロール・栄養バランス・食物繊維に気を付けた食事を取ることが必要です。
■タバコを吸う人 タバコを吸う人は吸わない人に比べて2~2.5倍も危険性が高いといわれています。ニコチンやタール、一酸化炭素が体内に入り、全身の血管が収縮して血圧が上がり、さらに脳の虚血を招きます。
■運動不足の人 普段から運動をしていないと、血管が細くなり、高血圧や動脈硬化といった血管の病気になりやすくなります。簡単な運動を心がけ、歩いて行けるところは車を使わないで行くなど、日常的に身体を動かすことが必要です。その他
飲酒の量をほどほどにすることやご家族に脳卒中になった人がいる人は危険性が高くなります。こちらは予防ができないことですが、リスクが高いことを知っておくことがポイントです。皆さん生活習慣を今一度ご確認してみては如何でしょうか!
以上です。
長崎県雲仙市国見町土黒甲64-1
有限会社さんき
長崎県雲仙市国見町土黒甲83-2
保険クリニック雲仙国見店
長崎県雲仙市国見町神代己306-1
保険クリニックエレナ国見店